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モーツァルト効果で疲労度改善 唾液分析で判明
モーツァルトの楽曲を企業で流し続けたところ、社員の精神的疲労度に改善傾向がみられたという調査結果を日本音楽熟成協会(杉原弘一郎理事長)が十六日、明らかにした。唾液(だえき)に含まれる疲労物質の量的変化を音楽の導入前後で比較したもので、調査に携わった鳥取大学医学部の深田美香助教授は「対象人数などを増やし、音楽による効果かどうかを検証したい」としている。
調査は同協会がモーツァルト音楽の効果を科学的に実証しようと実施。職場全体に音楽を流す取り組みを始めた山陰アシックス工業(境港市)の社員十人から、導入前後の唾液を採取し、精神的疲労度の目安となる成分「クロモグラニンA」の分泌量を分析した。
指標としたクロモグラニンAは精神的ストレスにより増加する物質で、深田助教授は音楽導入以前と導入から半年が経過した時点の量的変化を比較。一人当たり四回採取した結果、導入後の平均値が二割程度改善したことが分かった。
調査対象が十人と少なく、音楽以外の要因が作用している可能性もあるため「平均値が下がったことを科学的に評価するにはさらに検証が必要」(深田助教授)だが、今後も継続的に研究を続け、モーツァルトの効果を科学的に裏付けていく考えだ。
杉原理事長は「今回の結果は大きな一歩。モーツァルトの音楽に触れることで疲れなくなったという声もあり、さらに突き詰めていきたい」としている。
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