宮本、モーツァルトで定位置獲り
【ザルツブルク(オーストリア)8日=西尾雅治】 by nikkansports.com
ザルツブルクに移籍したDF宮本恒靖(29)が、天才作曲家モーツァルトをパートナーにする。7日(日本時間8日)に当地に到着。クラブ幹部、現地メディアら30人が出迎えた。ザルツブルクはモーツアルト生誕の地でクラシックのメッカ。自身の選曲CDを発売するなどクラシック通の宮本は「楽しみながら生活したい」と本場の音楽を癒やしに、新天地でのハードな戦いを勝ち抜くことを誓った。
ザルツブルクのモーツァルト空港には、現地報道陣ら30人が集まった。想像以上の注目度に、宮本は13時間の移動の疲れも吹っ飛んだ。「期待に応えたい。プレーでしっかりしたものを出したい」と、端正なマスクを引き締めた。一夜明けた8日の地元紙には「日本のスターがやってきた」と大きく報じられた。
人生初の海外リーグ挑戦。そして現地の期待…。これからは日々、重圧が増す。しかし、宮本には心強い味方がいた。「ここは音楽の街。そういうことも楽しみながら生活していきたい。(モーツァルトは)世界中、誰でも好きでしょ」。モーツァルト生誕地として知られるザルツブルクは、1年中街のあちこちでコンサートが開催される。そんな環境を最大限に生かすつもりだった。
G大阪時代は1時間以上かかる練習場への通勤は、車内でリズム・アンド・ブルースを響かせた。しかし、実は昨年のW杯ドイツ大会時には、自身の選曲によるクラシックCD「ミオクラシコ」を発売したほどのマニア。「1度は出たい」という欧州CLも狙えるオーストリアの強豪は、自分の趣味にマッチしたベストの選択だった。
特にモーツァルトの音階は、心身を癒やす「ゆらぎ」の効果が科学的に証明されている。生誕250周年の昨年は「モーツァルトセラピー」として発売されたCDが、全米で200万枚を売り上げた。プレッシャーのかかる宮本にとって、モーツァルトのメロディーは精神面を充実させる上で最高のパートナーになる。
特設の会見場でクラブ関係者から背番号17のユニホームを手渡された宮本は「レギュラーとタイトルを取ることが目標」と宣言。静かに、ときに激しく。モーツァルトの調べに乗って宮本が新たな舞台に立つ。